著者:
栢野桂山・清谷益次
出版社:
サンパウロ人文科学研究所
発行年(月):
2006年5月
ページ数:
229
寸法:
21.1 cm x 15.0 cm x 1.3 cm
重さ:
300g
概要:
“移民の精神史”への試み―短歌作品に汲むもの(清谷益次)
「移民の想い」へのこだわり
移民と海―短歌で海はどう詠われたか
ある試論・短歌に辿る〈移民ゆえ〉の苦労
短歌の中の「風土」
移民の目―移民の想い―コロニア短歌の社会・時事・思索詠
子の“異種婚”と混血の孫―コロニア短歌でどう詠まれたか
“勝組短歌”を探る―緩慢だった“負組歌人”の反応
移民の「老」の歌
「出稼ぎ」この複雑な投影
初期移民の短歌による証言
俳諧小史(栢野桂山)
俳句を支えた人々
コロニアの俳句
コロニアの句碑
日伯俳壇の交流
コロニアの俳句歳時記
ブラジルの連句
ポルトガル語ハイカイ
コロニアの個人の俳句集
活躍中の俳句会
消えた俳句会
参考文献
編者略歴
著者紹介:
清谷 益次(きよたに ますじ)
・一九一六年 広島県生れ
・一九二六年 ブラジル移住
・一九四〇年まで農業
・同年サンパウロ市へ移る
・戦時約五年間サンパウロ市内で八百屋を営む
・一九四八~一九五六年 パウリスタ新聞社会部デスク
・一九五八~一九九四年 南伯農協中央会文化部主任
・現在 「人文研」所属
・著書 「遠い日々のこと」「岩波菊治-短歌に辿る一移民の心の軌跡」「証言としての移民短歌」「新聞は移民にとっての何であったか」ほか「コロニア万葉集」編纂。
栢野 桂山(かやの けいざん)
・一九一八年 岡山県総社市に生る
・一九三〇年 十二歳で渡伯、リンスの珈琲園耕地に配耕され、農業のかたわら十六歳の頃より父について俳句を習う。
・一九四七年 ラビニアに転耕珈琲栽培と養鶏のかたわら農協運動に身を入れる。
また、その一方で佐藤念腹師より写生俳句、写生文の指導を受ける。
本名 栢野計治(かやの けいじ) 俳号桂山