年表増補版(1996~2010年)刊行のお知らせ、および出版記念会開催報告
quinta-feira, 15 de dezembro de 2011
12月13日、文協ビル1階小会議室において、『日本移民・日系社会史年表増補版(1996~2010年)』の出版記念会が開かれました。本編刊行(1996年)以降の日系社会史で、南米銀行の解体、日本へのデカセギ現象とそれに伴う諸問題、2008年のブラジル日本移民100周年などに代表される出来事を分かりやすく表にまとめたものです。
あいさつに立った宮尾進顧問は、「ブラジルの現代史に欠けていたものを補った」と評された半田知雄編の『ブラジル日本移民史年表』(1976年)を回顧。その改訂版の本編と増補版については今後、ポルトガル語版も刊行し、「若い世代に自分のルーツの歴史を知って欲しい」と力を込めました。
10か月間、編集作業にあたった神田大民・編集主幹は、過去15年間を「激動の時代だった」とし、増補版には日本のデカセギ関連事項も盛り込み、日本の人にも分かるようコロニア語を日本語表記に統一したなどの特徴を挙げました。
神田主幹と、常任編集員の大久保純子氏、深沢雅子氏(代理)にはそれぞれ、人文研から感謝の気持ちを込めた花束と記念品が贈られました。その後、カクテルパーティーに移り、出席者らは夜遅くまで歓談しました。
なお、このたびの年表増補版は人文研事務局でお買い求めいただけます(一冊40レアル)。本編とのセット(100レアル)も用意していますので、併せてご利用ください。