Índice:
刊行のことば
第1部 日本移民80年のあゆみ
第1章 日本移民が始まるまで
I. 「大移民」の時代
II. ブラジルの門戸開放と19世紀の移民
III. 日本、鎖国の終りと海外移民
IV. 移民開始までの日伯関係
第2章 初期移民から1920年代までの動き
I. 笠戸丸移民
a. 庶民による日伯交流の始まり
b. コーヒー園の生活
c. 紛争と移民内部の問題
II. 自立への動き
a. 耕地生活の苦渋
b. 他の職域への転向
c. 植民地形成への動き
d. 1910年代に生れた植民地
e. 植民地と“村”
f. 新聞の発行
III. 激しい“西進”の時代
a. 口火を切ったノロエステ鉄道沿線
b. 邦人社会の中心ノロエステ
c. 日本人会、学校の創設
d. コーヒー好況が拍車
e. 開拓初期の子弟教育
f. 農業組合への胎動
g. 焦りがもたらす悲惨
IV. 1920年代終り頃の状況
V. 日本移民とコーヒー・棉
a. コーヒー価格の推移
VI. 移民と子弟教育
VII. 子弟教育における青年会とスポーツの役割
第3章 国策移民の時代
I. 増加する移民数
a. 国策となった移民
b. 移民を促進した不況
c. 圧倒的多数の家族移民
II. アマゾン移民
a. 資本と労働力の組合わせ
b. アマゾーナス州の移民
III. 永住希望の移民たち
a. 信濃海外協会の役割
b. ブラ拓の出現
IV. 最盛期から終焉まで
a. 2つのナショナリズム
b. 高定着率の日本移民
V. 国策移民時代の日系人の社会
1. 経済的地位の向上
a. 急激な自営農化
b. 平生ミッションと棉作
c. 多種作物の導入
d. 商業その他
2. 日本人社会の仕組み
a. 日本人会、青年会など
b. 1940年に日本人会 480
c. 教育面の組織
3. 衛生・医療組織-日本病院
4. 農業組合への道
a. 農業者の経済団体
5. サンパウロ市の中の小日本
VI. ブラジルの中の小日本
第4章 移民空白時代と同胞社会の混乱
I. 戦時下の「同胞社会」
a. 開戦前夜
b. 敵性国民として
II. 空前の混乱を迎えた邦人社会
a. 青天の霹靂、敗戦の報
b. 終戦の詔勅と勝組の進展
c. 戦勝派テロ行為の勃発
d. 高まる排日気運
e. 臣道聯盟に代表される勝組
f. 臣道聯盟の実態
g. 臣道聯盟とテロ犯人
h. 臣道聯盟の分裂と崩壊
III. 混乱から安定へ
a. 信念派の終焉
b. 永住への決意
第5章 戦後移住時代
I. 戦後移住の流れ
a. 存在した排日の雰囲気
b. 実績挙げた民間外交-辻・松原移民-
c. 養蚕移民-サンパウロ州へ導入
d. 移住機構改革と7・1取りきめ
e. コチア青年移民
f. 産業開発青年隊
II. 戦後の移住形態と移住機関
a. 計画移住と自由移住
b. 海協連と移住振興
c. 海外移住行政の推移
d. ジャミックとジェミス
III. 在伯同胞社会から日系コロニアへ
a. サンパウロ市400年祭
b. 官民挙げて協力の日本
IV. 日系コロニアの統合機関の誕生
a. 文化協会と移民50年祭
b. コロニア実態調査
c. 文化センターとその後の文化協会
d. 日伯文化普及会
e. サンパウロ日伯援護協会
f. 県人会と県人会連合会
g. その他の日系団体とその活動
第6章 移民時代の終幕と新しい日系社会の幕開け
I. 移住から国際交流時代へ
a. ジャミック、ジェミスの閉鎖
b. 業務受託機関の設置と農拓協
c. かわる移住の考え方
d. 日系人口の推移と移住地域
e. 新形態の日系営農団地
f. 戦後移民と進出企業の果たした役割
II. 変化激しい日系社会
a. 2世の進出と職業の多様化
b. 節目だった移民70年祭
c. ブラジル日本移民史料館
d. 移民80年祭
e. 日系コロニア境界の不明確化
f. 福祉・保健事業が前面に
g. 日伯友好病院
III. 高まる日本文化への関心
a. 日本語普及センターの誕生
b. 日本文化研究所の設立
IV. 移民のUターンと出稼ぎ現象
a. 移民の帰国
b. 出稼ぎブーム
V. 邦字新聞の果した役割
第2部 日本移民のブラジルに及ぼした影響
第1章 ブラジル農業に果した役割
I. 新作物の導入と育成
1. 果実類
2. 蔬菜類
3. 繊維作物
4. 花卉・庭園樹
5. 香辛・嗜好作物
6. 雑穀作物
7. 新しい作物
8. 養鶏、畜牛、養蚕、養魚
II. 集約的農業の確立
1. 日本での経験を近郊で生かす
2. 初期のジャガイモ栽培
3. 蔬菜つくり
4. 養鶏
5. 果樹栽培
6. 奥地に波及した集約的農業
7. 集約的農業の果してきた役割と現在
III. 新しい農業の開発
1. ブラジルのセラード
a. 政府のセラード開発案
b. 日系農業者がPADAPの先駆
c. PADAPの成績
d. 新たな乾期作物
2. 日伯協同の開発事業
a. 第1次セラード開発計画の概要
a-1. コチア組合のパラカツー団地
a-2. CDACのサンタ・マリア農場
b. 第2次セラード開発計画の概要
b-1. コチア組合のオウロ・ベルデ計画
b-2. スール・ブラジル組合のグァルダ・モール計画
b-3. コアセラル組合のフォルモーザ計画
c. ブラジル全産業に大きなインパクト
3. 生産団地開発事業
a. サン・フランシスコ河流域開発計画
a-1. ピラポーラ果実団地
a-2. クラサー果実団地
b. サン・ジョアキンのリンゴ生産団地
IV. 農業協同組合の創設と発展
1. 協同組合の誕生と発展
a. 小農の自衛組織として
b. サンパウロ市の膨張と共に発展
c. 国際市場にも進出
d. 大戦の抑圧で質的転換
e. 中小農安定に大きな役割
2. 日系組合の現状と将来
a. 現存する日系協同組合
b. コチア産業組合中央会
c. 南伯農業協同組合中央会
d. 競合する商業資本
第2章 日本移民の商業・工業と進出企業
I. 日本移民の商業進出
1. 戦前の日系商業
a. 最初から商業進出を目指したもの
b. 農業移民を便法として商業進出を目指したもの
c. 移民共同体の中から自然発生した商業
d. 野菜市場への進出
e. 農産物仲買商と精選業者
f. 洗染業
g. 金融業、サービス業
2. 戦後の日系商業
II. 日本移民の工業進出
1. 手工業からの出発
2. 最初から工業進出を目指したもの
3. 農業移民から工業進出を目指したもの
4. 農業部門、商業部門からの工業進出
a. 戦前の工業進出
b. 戦後の工業進出
5. 戦後の技術移民が果した役割
III. 進出企業
1. 戦前の進出企業
a. 国策に基づいた移植民事業会社
b. 純粋な民間企業の進出
c. 綿花買付商社の進出
2. 戦後の進出企業
a. 初期の進出企業と日系コロニア
b. 起るブラジル進出ブーム
c. 大型プロジェクトの参入
d. 撤退・休眠企業も出る
e. セラード・プロジェクト始まる
f. 軍政の終了と経済危機
3. 進出企業の果した役割
第3章 教育・文化・宗教
I. 戦後コロニアの子弟教育
1. 日本語教育
2. 日本語普及活動一本化の動き
3. “教育熱心”について
4. 上級学校への進学
5. 日系学生の志向
II. 文学活動の流れ
1. 短歌
2. 俳句
3. 川柳
4. 詩・歌謡(民謡・童謡を含む)
5. 小説(その他)
III. 美術
IV. スポーツ
a. 相撲
b. 陸上競技
c. 野球
d. 柔道
e. 剣道
f. 水上競技
g. 卓球
h. テニス
i. 空手
j. ゴルフ
k. サッカー
l. バレー・ボール、バスケットボール
m. ゲート・ボール
n. ラジオ体操
V. 趣味・娯楽
a. 囲碁
b. 将棋
VI. ブラジルに於ける日系人の宗教生活と日系宗教
1. 第1期-宗教の空白期
2. 第2期-植民地での宗教活動
a. 植民地の形成と宗教生活
b. キリスト教系宗派の伝道活動
c. 日系宗教の布教
3. 第3期-離村向都時代
a. 1930年代後半から戦時中の宗教活動
b. 日系人の都市移動と日系社会の変容
4. 都市時代-日系宗教の復活とその後の展開
a. 1950年代における日系社会の宗教事情
b. 1950年代以降の日系宗教布教の概略
c. 1960年代以降における日系宗教団布教の特徴
d. 60年代以降のブラジル社会の変化
e. 日系宗教教団側の条件
5. コロニアの宗教構造
編纂後記