Autor(a):
Shinji Tanaka
Editora:
Centro de Estudos Nipo-Brasileiros
Publicado em:
2013年5月
Número de páginas:
493
Dimensões:
21.1 cm x 14.8cm x 3.0 cm
Peso:
677g
Índice:
はじめに
第一章 少年時代
少年時代について / 故郷をあとに / サントス上陸
はじめてのブラジル食 / 寝台のねおき / コーヒー農場へ
仕事はじめ / 現われた指南役 / メザーダ(給料)
お藤さんの死 / “ちゃん”のこと / ファゼンダに於ける一少年の生活
野菜畑 / おやつのカンジーカ / ピッポーカ(ポップコーン)
草履つくりのこと / 隣家の黒人家族 / エンボーラ(引越し)
第二章 聖州義塾と仲間たち
伯剌西爾時報社に入社 / 中尾・アンドウとの邂逅 / 小林から感化をうける
近郊バルエリーへ転住 / コレゴ・アズールへ転住
河合との出会いとその仲間たち / まず商人を志す
第三章 画家への道
画家への道 / ラドー家の文化サロン / 五・一五事件と軍部の暴走
思索と芸術のはざまで / サンパウロ美術学校へ入学 / 若き日の悩みと女性観
河合の帰国 / マリオ・デ・アンドラーデの知遇を得る / ブラジルの藤田と上永井
第四章 聖美会の結成と青年期の煩悶
日系画壇の黎明 / 聖美会の発足と仲間たち / 芸術と人生へのまよい
聖美会の批判会と写生旅行 / 高岡由也と玉木勇治
ノロエステへのスケッチの旅 / 第一回絵画個展 / 半田の結婚 / 長女の誕生
第五章 文化運動と無名会の発足
文化運動の同志たち / 月刊誌『文化』の発行 / “二十万同胞と運命を共にする”
無名会の発足と山本喜誉司との出会い / 素人下宿を開業
ノロエステへの写生旅行 / カンポ・ベーロでの生活 / 開戦前夜と古関の殉職
第六章 太平洋戦争の勃発と暗黒の時代を迎えて
敵国のなかで / 暗黒の日々 / 日の丸の旗の下で / 窮乏の生活に耐えて
日米交換船での帰国ならず / 枢軸国民への圧迫 / 二つの祖国のあいだで…
隨縁随境、臨機応変 / 原爆投下と日本の敗戦
第七章 戦後の混乱期をへて
終戦と戦勝デマ / 終戦の詔書 / 「天皇制問題」と精神革命 / 勝ち負け抗争
野村の暗殺と『週報』の発行 / 土曜会の結成と『時代』の発行
カシンギー実習場での生活 / さつ江夫人の苦労 / 間部学との邂逅
第八章 美術活動の再開と文化振興会の設立
聖美会の再発足 / ドームス画廊での個展
グルッポ・キンゼとグルッポ・グァナバラ / 近代美術の幕開けと日系画壇
「土と汗の匂いのする絵」を描く / 「コロニア文化振興会」の発足
ヴィラソニアでの終の住居 / 飛び魚一行の来伯
「信念は勝つ」勝ち組の復活 / アマゾン移民とマカコ事件
第九章 日本館の建設と初の訪日
サンパウロ市創設四百年祭への協力 / アマゾン旅行
中野・大宅の来伯と「旧移民の下士官根性」 / 日本館の建設
日本美術紹介としての役割 / はじめての日本旅行 / ヨーロッパへの旅
第十章 文協の設立と人文研活動
文協の設立と文化交流 / サンパウロ人文科学研究所の設立
栗原とのペルー・ボリビア旅行 / 田舎まわりの絵売りの旅
父・己子次と小林美登利の逝去 / コロニア画壇の新しい波
河合とヨーロッパ二人旅 / 盟友・玉木の死
第十一章 史料館の建設と妻との永別
『移民の生活の歴史』の刊行 / 史料館建設への始動
さつ江夫人との永別『愛はいつまでも』 / 半田知雄喜寿展と『移民の生活』
日本への郷愁
終章 晩年
コロニアの良心 / アチバイアへ転居 / 最後の個展 / 晩年
半田年譜
あとがき
Sobre o(a) autor(a):
田中慎二
1935年 福岡県生まれ
1955年 多摩美術大学図案科中退、ボリビア・サンファン移住地へ入植。
1960年 パウリスタ新聞へ入社。風刺マンガ『コロニア漫評』を描く。
1963年 コチア組合『農業と協同』誌、コペラソン出版『ブラジルの農業』誌に勤務。両誌の編集・装丁を行なう。
1978年 ブラジル日本移民資料館内のイラスト、デザインを担当。
1970年代からはフリーの立場で、絵の制作や個展、イラスト・デザイン関係、記念誌の執筆・編集に携わる。執筆では『文協四十年史』、『援協四十年史』、『文協50年史』がある。
1970年代からサンパウロ人文科学研究所に所属。2000年以降は、理事としてブラジル日本移民百周年記念『人文研研究叢書』、『ブラジル日本移民・日系社会史年表』等の編集・出版に従事。現在、人文研会員。