『移民画家 半田知雄‐その生涯』訂正とお詫び
田中 慎二
segunda-feira, 12 de agosto de 2013

 拙著『半田知雄‐その生涯』で半田氏の出生地を「栃木県宇都宮市」とした件について、以下のように訂正させていただきます。

 半田氏の生地については、一九六六年に刊行された『今なお旅路にあり‐ある移民の随想』の略歴では「栃木県宇都宮市に生まれる」となっており、一九七〇年刊行の『移民の生活の歴史』では、「一九〇六年生まれ本籍地栃木県」のみの記載です。しかし、一九八六年に刊行された『ブラジルの移民の生活―半田知雄の画文集』の年譜では「青森県八戸」となっています。

 執筆に際して、同画文集の編集に協力された人文研顧問の宮尾進氏より、半田氏自身「青森県八戸」の説に確信はなかったということを聞いていたのと、日記では「故郷宇都宮」以外の記述が見あたらなかったため、「宇都宮」を生地としましたが、今回、宮尾氏所持の資料の中に、半田氏自筆の「青森県八戸」の記録があることが判明しましたので、「生地は青森県八戸」と訂正いたします。

 あまりに日記資料を主体に執筆したための思い込みから、この点を宮尾氏に再確認しなかったことが上記の表記となった次第で、人文研その他関係者の皆さまに、心からお詫び申しあげます。

 なお、日記帳に家族構成を書かれた記述では、本籍地は父・己子次のパスポートに記載されている「栃木県鹿沼市白桑田三一五番地」となっております。
                         
二〇一三年八月  田中 慎二


サンパウロ人文科学研究所 Centro de Estudos Nipo-Brasileiros