理事長就任のごあいさつ
モラレス松原礼子(理事長)
quarta-feira, 01 de julho de 2020
本山省三前理事長の退任をうけて、2020年6月4日の総会で理事長に就任いたしました。これから2年間、皆さまと共に 「サンパウロ人文科学研究所」(以下、人文研)発展のために努力する所存です。自身は現在サンパウロ大学日本語・日本文学・日本文化大学院プログラムと日本文化センターに在籍しており、共同研究やシンポジウムを企画してきましたので、人文研は私にとってはなじみの深いところといえます。人文研ではブラジルの移民研究をしているだけではなく、移り変わりつつある日系社会の現状調査を、さまざまの学問分野で国内外の研究者が続けております。就任に当たり、人文研が行ってきた貴重な仕事を広くブラジル学術会に認知してもらいたい思いを実現したく、そのために文献の翻訳作業や、広く移民研究者と横のつながりを活性化していく必要があると思います。また、日系社会の文化・言語遺産であるコロニア語の研究もブラジルの学術会に紹介し、ブラジルの研究者の興味喚起や若い研究生の育成を促したいと思っております。正当なコロニア語の理解から日本語教育に役立つ貴重な資料作りにも発展できることを祈っております。
これまで以上に、みなさまからのあたたかいご支援をお願いするしだいです。