商いをする女たち(2)
quarta-feira, 30 de janeiro de 2008
2)アナ・ロッペス
こちらは干し肉を行商していました。干し肉などを扱うのも男の仕事です。1795年、納税台帳が発見されて、「ア、税金を払った女もいたのだ」ということになったのですが、男の中に女ひとり混じって働くわけですから、納税することが一つの矜持だったのではないかと想像します。
私はパライゾ区に住んでいるのですが、時々、特製のリヤカーを引いている「バタ屋」のおばさんを見かけます。道行くこぎれいなサラリーマンに「自分だって、リッパに税金払ってんだから」と毒づいたりしているのをみると、納税は人間にとって一種の矜持になるのかと感嘆することしきり。そして、矜持をすてた政治家がその税金をがっぽり食い荒らす。これもブラジルの一つの現実です。
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