清谷益次顧問逝去
segunda-feira, 25 de junho de 2012
当研究所顧問の清谷益次氏(96歳)が15日逝去されました。
清谷氏は1926年、尋常小学校5年生の半ばで家族と共にブラジルへ移住され、パウリスタ新聞社や南伯農協中央会文化部などで活躍されました。
そういった経験を生かし、1986年よりサンパウロ人文科学研究所の理事そして顧問を務められ、その間、人文研のメンバーが中心になり編纂された『ブラジル日本移民八十年史』(1991)へも執筆されています。
また、人文研からは『岩波菊治-短歌に辿る一移民の心の軌跡-』(1993)や『ブラジル日系コロニア文芸 上巻』(2006、栢野桂山との共著)などで歌人としての側面から貴重な記録も残されました。
その他の著作には『わが道を往く人たち 農業・秀れた経営を探る』(南伯農協中央会発行)、『遠い日々のこと』(自費出版)、「証言としての移民短歌」(梶山季之基金制作)などがあります。