ブラジルに於ける日系人口調査報告書-1987・1988-調査目的本調査はブラジルに於ける日系人口数及び日系人の現状を把握するための情報を得ることを目的としている。 調査対象本調査の対象はフェルナンド・デ・ノローニャ島(IBGE:1980年センサス人口、1.342人)に居住する者を除いた、ブラジルに居住する全日系人である。ここで日系人概念に言及すれば、ここでいう日系人とは日本人移民及び日本人のブラジル長期滞在者(旅行目的ではなくブラジルに3か月以上居住するかその予定である)とその子孫をさし、こうした日本人を祖先の一人として持っているブラジル在住の者を全て含んでいる。従って、この中には混血度のいかんを問わず、混血日系人や日本企業の長期駐在者及びその家族員等も含まれることになる。 調査システム本調査は系次的に行われるように計画されている。最初の調査で主として、以降に実施される調査のために基本的項目に関する情報を収集して、対象たるべき単位を確定する。以降の調査に於いては、既に日系と確認された単位を対象に日系人の持つ属性に関する詳細な情報を収集する。このような調査システムは、調査結果の質を確保するために、調査者と回答者の双方の負担を妥当な程度としながら、調査費用を節約するという見地から採用された。 |