『ブラジル日系コロニア文芸 下巻』が発刊
terça-feira, 09 de setembro de 2008
この度、『ブラジル日系コロニア文芸 下巻』(ブラジル日本移民百周年記念『人文研研究叢書』第7号、安良田済著)がサンパウロ人文科学研究所より発刊されました。
2006年に出版された『ブラジル日系コロニア文芸上巻』の続編として、本書では「創作(小説)・文学評論」を中心としてブラジル日系「コロニア文学」の歴史を記述。ブラジル日系移民文学の歴史を「第1期 (1908-1945年)」、「第二期(1946-1977)」、「第三期(1978-2007年)」に分け、各時期に行われた創作活動の動向、作品の解説と作者の略歴紹介、出版された文芸誌や文学賞に関する説明を行っています。巻末にはコロニア文学関連の年表を掲載しています。価格は40レアル。サンパウロ人文科学研究所のほか、サンパウロ市の日系書店で購入が可能(9月下旬より)です。
著者紹介:
安良田 済(あらた すむ)
1915年、山口県生まれ。1929年小学校高等科中退、家族に伴いブラジルに移住、7年間農業に従事、のち商店経営。1947年、歌誌「椰子樹」に入会、編集に携わる。「コロニア文学会」創立に際して入会。「コロニア詩文学会」の創立会員となり運営委員を務める。1983年から10年間、同会の主幹として「コロニア詩文学」の運営に携わる。「武本由夫賞」、「コロニア文芸賞」、「パウリスタ文芸賞」の選考委員を務める。