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2015年にサンパウロ人文科学研究所(以下、人文研)は日本総領事館より、日伯修好通商航海条約締結120周年に向けてのイベントを計画するよう依頼を受けました。この記念事業の 重大さと外交上の日伯関係を深める必要に鑑み、人文研は日本総領事館と聖州工業連盟(略=FIESP)の協力を仰いで記念シンポジウムを計画し、両国間の交流史について論議を重ねました。このシンポジウムの主目的は、将来において日伯の相互援…

ブラジルへの日本人移住者数は全部で 25 万人と言われていますが、その内工業関係の技術者として就労するために来た移住者はその家族を含めても僅か 3000 人ほどです。20 万人以上の農業移住者について多くが語られてきたことに比べ、これら工業移住者たちの功績について語られることは殆どありません。そこで、今回の今昔物語では元ブラジル工業移住者協会会長の小山昭朗氏にご自身の経験を含めお話しいただきます。…
サンパウロ人文研日本支部では下記の要項で研究発表会を行います。ぜひともご参加ください。 サンパウロ人文研日本支部第1回研究生派遣事業報告会 【報告題目】編入の対抗:20世紀初頭サンパウロでのイタリア移民、日本移民の母国との繋がりの比較 【報告者】柴田寛之(2016年度派遣研究生、ニューヨーク市立大学博士課程) 【日時】2018年2月10日(土)15-17時(14時30分より受付) 【会場】甲南大学…

当研究所において長年理事を務められ、画家また文筆家としても活躍された田中慎二氏がご自身の画文集「アンデスの風」を刊行されました。 田中氏は1955年日本よりボリビアへ移住。その後、サンパウロ市にあったパウリスタ新聞、コチア産業組合などでイラストレーター、また記者として活動。人文研においても様々な刊行物の編集、装丁を担当され、「消えた移住地を求めて」や「ブラジル日本移民・日系社会史年表 増補版 19…
去る十五日(水)、当研究所の顧問脇坂勝則氏がサンパウロ市シリオ・リバネース病院にて逝去されました。94歳でした。数ヶ月前に自宅内で転倒、頭を強打し、その後入院しておられました。快方に向かいつつあったものの、院内感染により病状が悪化し、恢復が叶いませんでした。 脇坂氏は1923年3月15日、広島市で出生し、1927年さんとす丸にてブラジルへ移住。サンパウロ大学化学科を3年目で中退、のちに同大学哲学科…
多文化環境で育つ子ども(CLD児童)は、二つ以上のことばに接して育ちます。CLD児童は、一つのことばだけに接して育つ子どもとは、さまざまな点で異なる問題点があります。同時に、上手に育てれば、とても優れた複言語・複文化の担い手ともなれます。今回の研究例会では日本そして南米に縁のある日系の子どもたちを例に、どんな言語習得上の問題点があるのか、どういう教育実践が効果的なのかについて、お話しいただきます。…
人文研紀要編集委員会 この度、サンパウロ人文科学研究所(CENTRO DE ESTUDOS NIPO-BRASILEIROS)では、当研究所の掲げる研究領域(1.ブラジルの日本人移民史 2.ブラジルの日系社会 3.ブラジルと日本の交流史 4.ブラジルにおける日本文化の変容、5.日本文化の研究と普及)に関する論文を募り、紀要を編纂することになりました。 つきましては、皆様へ論文投稿をお願いしたく、こ…

日本支部事務局 去る5月21日(日)、大阪大学中ノ島センターにて根川幸男先生(国際日本文化研究センター機関研究員)に『移民史から見える近現代日本人/日系人と「世界」』と題して講演していただきました。 「移民とは何か?」というサンパウロ人文研が掲げてきた問いを受け継ぎ、「移民にとって移民船体験とは何だったのか?」をテーマとし、三重の帝国(日本本国、朝鮮・台湾などの植民地、南洋・満州国・ジャワ・フィリ…
中野順夫(ブラジル農業研究者) 第 5 章 野菜は食生活の必需品 1 工業化と生活様式の変化 リオ市とサン・パウロ市における野菜需要の増大は、生活様式の変化と関連する。生活が変わった背景には、市役所による都市化[注-46]と工業化[注-47]にかかわる政策があった。社会的、経済的発展をもたらしたふたつの現象は、市民の経済生活をレベルアップすると同時に、文化水準をも向上させた。こうした事情が素因とな…
サンパウロ人文研日本支部では以下の要領にて講演会を開催いたします。皆様のご参加お待ちしております。 移民史からみえる近代日本人/日系人と「世界」講師 根川幸男氏(国際日本文化研究センター機関研究員) 日時:5月21日(日) 開場:14:30 講演:15:00-17:00場所:大阪大学中ノ島センター (大阪市北区中之島4-3-53) 講演会は無料。 研究会後懇親会(実費)を予定しています。 参加希…
2017年度通常総会が3月28日、当研究所にて開催されました。総会の席上、2016年度事業報告および2017年度事業計画案が発表されましたので、ここでご紹介いたします。 2016年度事業報告書 1. 日伯修好120周年記念セミナー日伯修好120周年を迎えた2015年度の事業として、2月22日(月)、FIESP本部にて開催された。テーマは”Intercâmbio Brasil-Japão em Pe…

人文研元理事 田中 慎二 昨年10月30日に当研究所顧問宮尾進氏が亡くなられました。宮尾氏は5月ごろから肺がんを患っておられました。 宮尾進氏略歴:1930年、アリアンサ移住地生まれ。1953年に信州大学文理学部人文科学科哲学科を卒業後、ブラジルへ帰国。赤間学院の教員を経て1956年に農業雑誌「農業と協同」に入社。サンパウロ人文科学研究所の前身である土曜会のメンバーであり、研究所となって以来理事…

三島由紀夫は1951年12月から翌年5月にかけて行った世界旅行の途次、ブラジルを訪れました。彼はリオ、サンパウロ、リンスに滞在したのちリオを再訪し、カーニバルに参加しています。この旅行を題材に三島は「アポロの杯」という紀行文を書きましたが、ことブラジルに関する描写は抽象的で謎めいていると言われています。そこで今回の研究例会では、三島がブラジルで見たけれども書かなかったことはなにか、という観点から、…

ブラジル日本移民史料館では昨年11月より今月末まで水野龍をテーマとする企画展(「ブラジル日本移民を始めた男 水野龍――笠戸丸航海日誌サンパウロ初公開」)を開催しています。サンパウロ人文科学研究所ではそのフィナーレを飾るものとして移民史料館と共催にて水野龍にまつわる講演会を計画いたしました。 講演会は前半と後半に分かれており、第一部は、大浦文雄氏にお話しいただきます。1970年にブラジルで初めてと思…
移住者の言語や文化およびそれらを介した人びとのつながりは、だれにどのような価値をもたらしているのでしょうか。その受益者はどこまで広がるのでしょうか。そして、家族の階層と親の職業は、子どもの教育にどんな影響を及ぼすのでしょうか。今回の発表では、「ブラジル人女性移住者による継承語教育」と「日本におけるブラジル人の子どもの教育達成」とについてお話しいただきます。 研究例会 「ブラジル人女性移住者と継承語…
「ブラジル日系美術史」の259ページ、5行目から10行目までを、次のように訂正いたします。 著者 戦後日本から移住して活躍した建築家では、早稲田の建築科を卒業してサンパウロ市の森田設計事務所の招聘で相田祐弘、笠原佰(ハク)が、1957年に初の工業移住者として来伯。73年には笠原、相田の二人が後輩の柴田、伊藤とともに建設設計事務所エキッペ-4を設立、活発な活動を行っている。 第3回ビエンナーレ(1…
サンパウロ人文科学研究所(理事長:本山省三)では、2002年より『人文研研究叢書』として様々なジャンルやテーマ毎に日本移民や日系人の歴史的な経験、営為を掘り下げてまいりました。そしてこの度第10号となる「ブラジル日系美術史」(田中慎二氏執筆)を刊行する運びとなったことお知らせいたします。 ブラジルの百科事典の中で日系人の名前が一番多く記載されているのは日系の造形美術家たちだとも言われており、日系の…
1 長繊維ジュートをえるまでの経緯 1-1 繊維植物としてのジュート ジュートはアオイ科ツナソ属の一年生草本で、学名はコルコラス・カプスラリス (Corchorus capsularis) 。和名はツナソ(綱麻)。英名ホワイトジュート (White jute) 。日本では一般に、中国名の黄麻(こうま)で知られていたが、1910 年代になって製麻工業の発達とともに、工業界では英語のジュート (Jut…
2016年度通常総会が3月23日、当研究所にて開催されました。総会の席上、2015年度事業報告および2016年度事業計画案が発表されましたので、ここでご紹介いたします。 2015年度事業報告書 1. 日伯修好120周年記念事業 本年は日本ブラジル間の国交樹立より120周年の記念にあたる年であり、様々な団体が記念事業を企画した。当研究所においても在サンパウロ日本総領事館よりの支援のもと、ワークショッ…
移民史料館が所蔵する400点に及ぶ着物コレクション集作成のため、この1月にJICAより専門家が短期派遣されました。西洋から日本に入った洋服と日本固有の和服との違い、また着物を作るのに用いられる生糸とブラジルとの接点など、この3ヶ月間ブラジルで移民たちの残した着物と向き合われた吉積さんにお話しいただきます。 皆様お誘い合わせの上でご来聴下さること期待しております。 コロニア今昔物語ブラジル日本移民史…