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鈴木正威(サンパウロ人文科学研究所前所長) 本評伝は、その生涯を移民の風雪や哀歓に生きた画家であり文筆家でもあった半田知雄の生活叙事詩である。 筆者は生前親しく半田に私淑した画家・人文研の前理事の田中慎二氏であるが、半田への熱い想いをこめてその日記をもとにライフワークとして書かれたこの評伝は、筆者の誠実な筆致で、半田の朴訥な人柄と後世に遺る事跡をあますところなく伝えている。 半田知雄は、周知…
当研究所では、日本の研究者たちや当団体の活動に関心をもたれる方々との関係強化を図るために日本支部を開設いたしました。 そして、日本支部による第一回目の研究会が計画されていますので、ここにお知らせいたします。 人文研日本支部第1回研究会 日付 2013年8月3日(土)会場 甲南大学ネットワークキャンパス東京 講義室(東京駅日本橋口徒歩1分 サピアタワー10F) アクセス プログラム 13:00 挨拶…
本年度第二回『今昔物語』の開催をご案内します。 ボサノバは今や発祥であるブラジルよりも日本のほうが盛んに奏でられています。50年前にその火付け役をしたのが坂尾さんです。ショーロやサンバ、ボサノバなど、その成り立ちや文化背景をさぐりながら、時のミュージシャンと親交をもったブラジル音楽の第一線とともにあったいわば生き証人。今回は意外なところでブラジル音楽にかかわってきた日本人の知られざる活躍もお話いた…
2013年度通常総会が3月28日、当研究所にて開催されました。総会の席上、2012年度事業報告および2013年度事業計画案が発表されましたので、ここでご紹介いたします。 2012年度事業報告書 1. 組織変革への試み 研究所として会のあり方を考えるため、2011年度には3回シリーズのシンポジウムが開催された。今年度、理事会が新しくなったことに伴い、まず顧問である宮尾進氏との懇談会が6月14日に開か…
日系ブラジル移民は1908年の笠戸丸以来、膨大な文学制作にかかわってきました。プロになった者はごく限られますが、愛好家のサークルが戦前からほぼ途切れることなく活動し、新聞雑誌や同人誌に投稿が続けられています。発表者である細川教授は最近、その歴史を『日系ブラジル移民文学』(みすず書房)にまとめました。この発表ではその内容を要約し、かつ当事者からの意見や体験談の披露も期待されます。 研究例会「ブラジル…
人文研が今までに行った研究活動の中でも最も規模の大きなものの一つは、1987年から1988年にかけて実施された日系人口調査でしょう。そして、この調査結果報告の一部をサイト上にて公開できましたことをお知らせいたします。 ある特定の国の人口に関する正確かつ信頼出来るデータを収集するというのは並大抵の作業ではありません。そのことを考えると、ブラジルのような広大な国に散らばる少数の移民に関する統計を作成す…

去る11月13日、本年度2回目の研究例会が開催されました。講演者は、立教大学文学部丸山浩明教授。丸山教授はすでに30年近くブラジル研究を続けてこられ、2008年にも当研究所の研究例会にてパンタナールについての講演をしてくださっており、今回が2回目の講演でした。今回のテーマは「アマゾン奥地の日系人-おもにマウエスの事例-」で、アマゾン地方に入った日本人移民とその子孫たちを扱ったものでした。 戦前から…
アマゾンの日本移民について語る場合、概してトメ・アスー移住地などで日系人が集住して活躍している姿が取り上げられがちです。しかし、実際にはアマゾン移民の多くは離散して、現地に残ったその子孫たちもブラジル社会に同化して生活しています。今回はアマゾンでも最も早期に日本人が入植したアマゾナス州のマウエスをおもな事例に、「日系」という概念がどれほど彼らに有効なのか、具体的な日系人のライフヒストリーや生活ぶり…

8月27日、文協ビル1階小会議室において、本年度第一回目の研究例会が開催されました。お話ししてくださったのは、小嶋茂氏(JICA横浜)でした。テーマは「日系人定義の変容とnikkeiアイデンティティ」というもので、「移民」「日系人」「nikkei」など非常によく用いられている表現の意味合いが時代と共にどのように変わってきたかを説明して下さいました。 事の発端は江戸時代まで遡り、ペリーの日本来航によ…
時代とともに「日系人」の定義は変化して来ました。外務省の認識も移民当初から大きく変化しています。もはや血筋や戸籍などでは定義しきれなくなった現在、日系人をどうくくるべきか、日本やブラジルよりもアメリカで議論の対象になっているこのテーマ、「文化・価値を共有する人たち」という傾向で語られつつある日系の現在の姿を、日系移民研究の先端から語っていただきます。 研究例会「日系人定義の変容とnikkeiアイデ…
当研究所顧問の清谷益次氏(96歳)が15日逝去されました。 清谷氏は1926年、尋常小学校5年生の半ばで家族と共にブラジルへ移住され、パウリスタ新聞社や南伯農協中央会文化部などで活躍されました。 そういった経験を生かし、1986年よりサンパウロ人文科学研究所の理事そして顧問を務められ、その間、人文研のメンバーが中心になり編纂された『ブラジル日本移民八十年史』(1991)へも執筆されています。 また…
2012年6月 サンパウロ人文科学研究所 1.目的 人文研の目的である「ブラジル日本移民及び日系社会研究」と、新たに「日本とブラジル交流研究」、そして「日本史研究」に従事する若手の研究員育成を目指し、その学習基盤の一助となるための奨学制度を設置する 2.人員 4名 3.資格 現在大学学部2年以上の在学生で、基本的にはポルトガル語が優先されるが、研究の分野によっては日本…

ブラジル日本移民史料館(MHIJB)が、新たにホームページを公開しました。 史料館の展示紹介を始め、その他の所蔵資料や写真資料が公開されています。 また、乗船者名簿に基づいた移民のデータベースを構築する「足跡プロジェクト」による検索システムへのリンクもあります。 各種資料のデジタル化などの様々なプロジェクトを進行させている移民史料館、今後ともサイトを通して貴重な移民資料の公開が期待されます。 O …

当研究所本山省三理事長(サンパウロ大学教授)執筆の“Sob o Signo do Sol Levante”(ポ語:日の出の象徴の下で)が先月刊行されました。発行責任者はブラジル日本移民百周年記念協会と伯日文化社会統合協会。 この本はブラジル日本人移民史の開始前後から1941年までの期間を扱っています。移民が始まる以前の日本、ブラジルそして世界の情勢から、どのような経緯で日本人の移民たちがブラジルに…
2012年度通常総会が3月21日、当研究所にて開催されました。総会の席上、2011年度事業報告および2012年度事業計画案が発表され、また新しい理事会も選出されました。以下に一部をご紹介いたします。 2011年度事業報告書 1.「日本移民・日系社会史年表」増補版の編集と刊行 本年表は本編の1995年刊行以来2010年までの増補版として、その間の日系社会の解体や変容、日本への就労者の激増、内外の注目…
その沿革と現状 人文研の勉強会は、2007年、当時移民史料館のJICA派遣シニアボランティアとして勤務していた中村茂生氏の提唱によって誕生した。 第1回は、同年10月やはり当時当研究所の客員研究員として在籍中の長崎シーボルト大学教授関谷融氏によって行われた。爾来、勉強会は不定期に開催され、日本語による発表を原則としているが、ポ語による発表は通訳をつけ、すでに19回を数えて今日に至っている。 …
この度、人文研サイトをスマートフォン用に表示が最適化されるよう変更を加えました。 スマホ用に表示がなされるのは、トップページ、記事のページ、「研究所の概要」、「ブラジル日系移民」、「販売図書」、そして「蔵書検索」の各ページです。いずれも日本語のページのみです。(一部ポルトガル語でも) 未だ試験的な状態ですので、ある程度の不都合が生じる可能性もありますので、その際、お使いの機種、ブラウザ、ご覧になっ…
1月と2月の寄贈書籍の紹介です。 『ブーゲンビリア 遥かなる大地 上巻』 サンパウロ市在住の実業家・中島宏氏から著書、『ブーゲンビリア 遥かなる大地 上巻』(文藝春秋企画出版部、2011年)が寄贈されました。図書室で閲覧できますので、お立ち寄りください。 あらすじ:1909年、山懸商会の一員としてリオデジャネイロへ渡った28歳の出口峯一郎。大戦へと向かう激動の世界情勢か、日本人移民の先駆けとなった…
12月13日、文協ビル1階小会議室において、『日本移民・日系社会史年表増補版(1996~2010年)』の出版記念会が開かれました。本編刊行(1996年)以降の日系社会史で、南米銀行の解体、日本へのデカセギ現象とそれに伴う諸問題、2008年のブラジル日本移民100周年などに代表される出来事を分かりやすく表にまとめたものです。 あいさつに立った宮尾進顧問は、「ブラジルの現代史に欠けていたものを補っ…
当研究所会員の三田千代子・上智大学教授編著の『グローバル化の中で生きるとは』(上智大学出版、2011年)がこのほど寄贈されました。全8章を概観、企業と地方自治体、学校と教会、生活戦略、概括に分け、ブラジルおよびペルーで調査経験のある研究者11人が執筆しています。図書室で閲覧できますので、お立ち寄りください。 『グローバル化の中で生きるとは』 目次 第1章 ブラジル人のディアスポラと日本のブラジル人…