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独自の思想に基づいて形成されたことでよく知られるアリアンサの弓場農場。 その「ユバ・バレエ団」は、農場創始者弓場勇の、真の芸術は土から生れるという信仰に啓発されて創られたもので、奥地農村からのバレエ団の誕生はきわめてユニークなものといえます。同時に、そうした創設の精神を守って永い間活動を続けてきた小原明子さんの情熱もまた高く評価すべきでしょう。 今回の「コロニア今昔物語」では小原さんご自身にユバ・…

7月10日、文協ビル1階小会議室にて講演「アルゼンチン一世の文学活動――増山朗の『グワラニーの森の物語』を中心に」(講師・細川周平氏)が行なわれました。 増山朗(ますやま・あきら)は1919年に北海道にて生まれ、1939年に外務省実習移民としてアルゼンチンへ渡航しました。首都ブエノス・アイレス郊外で花卉栽培を行ない、2006年、ふたたび日本の土を踏まずしてブエノス・アイレスで死亡しました。1989…

大久保純子(『ブラジル日和』主宰者) インターネット・ラジオを始めたきっかけは、2005年に櫻田博氏が「現在はインターネットで簡単にラジオができる」と言明し、彼自身が2008年の日本移民100周年の時にちょうど50歳になるので、2008年に向けて何か発信したいという思いがあったものと思われる。 その話を受けた大久保純子もかつて日本の国立国会図書館を訪問した際、自分がブラジルに来た時にはすでに鬼…
アルゼンチンには20世紀初頭から日本移民が記録されています。国家間の事業として始まったのではないため、ブラジルの「笠戸丸」にあたる記念碑はありません。ですが、ブラジルからの再移住者を含む自由移民が主にブエノスアイレス近郊に共同体を作り、1910年代には日本語新聞が存在しました。移民の流れは戦争で中断され、戦後は呼び寄せを中心に細々と続くに留まりました。 今回この例会で紹介される増山朗(1919…
2014年度通常総会が3月27日、当研究所にて開催されました。なお、後述します所在地変更を含め定款の幾項目かを改正する必要があったため、臨時総会が最初に開かれました。その後通常総会の席上、2013年度事業報告および2014年度事業計画案が発表されましたので、ここでご紹介いたします。 2013年度事業報告書 1. 事務所移転 当研究所が所在するビルの持ち主であるサンパウロ日本文化福祉協会(以下、文協…

2月18日、文協ビル1階小会議室にて研究例会を開催いたしました。今回お話くださったのは、かつて当研究所の専任研究員でもあった前山隆氏(文化人類学者・元静岡大学教授)です。第二次世界大戦後、ブラジルの日本人移民の間で生じた「勝ち負け騒動」について今までも多くの研究がなされて来ましたが、これまでほぼ語られることのなかった川畑三郎と彼が発行していた『昭和新聞』に光を当てて論じられました。 『昭和新聞』は…
勝ち負け騒動以来60年以上が過ぎましたが、いまだに論議は盛んで、書物が数々出版されています。しかし、昭和新聞(社主川畑三郎)に発表された論説を読んで論評したものはまったく見られないと言われています。この講演で発表してくださる前山氏は昔実施した川畑氏の面接結果と昭和新聞掲載のエッセイの組織的な吟味、および長年の現地調査(数多くの勝ち組の人々を含む)をふまえながら、川畑氏の執筆活動に焦点を当てて、私見…
日本での在住が長期化する日系ブラジル人家庭において、健康管理は注意を要する一つの問題となっています。ブラジル人学校への就学児について言えば、日本の学校での管理システムのような基準がまったくなく、肥満傾向が現れており食習慣の改善指導が求められています。 一方成人の間では南米特有のシャーガス病などが存在し、感染者が善意の献血を行うことから病原体が日本国内に広まる可能性があります。感染者本人の延命も含め…
ブラジルは世界でも有数の穀物生産国となりましたが、その契機となったのは日本からの大豆生産技術協力でした。その大豆生産を中心としたセラード開発に深く関わられた山中氏にその経緯と現状、そして今後の可能性についてお話いただきます。 コロニア今昔物語『日伯農業協力の歴史 -大豆を中心として-』 日時 2013年12月3日(火)16時より(通常より早い時間です)話者 山中イジドーロ氏(農業技師)場所 ブラジ…
2013年10月 サンパウロ人文科学研究所 1.目的 人文研の目的である「ブラジル日本移民及び日系社会研究」と、新たに「日本とブラジル交流研究」、そして「日本史研究」に従事する若手の研究員育成を目指し、その学習基盤の一助となるための奨学制度を設置する 2.人員 3名 3.資格 現在大学学部2年以上の在学生で、基本的にはポルトガル語が優先されるが、研究の分野によっては日…
カザロン・デ・シャーは、1942年、当時紅茶の産地であったモジ市コクエーラ地区にある旧製茶工場の別名です。 施工者の花岡一男氏は工場を特異なデザインに仕上げ、その美術、歴史、考古学的な価値により、1986年には連邦政府から文化財として認定されています。 1960年以降は倉庫として使用されていましたが、荒廃が激しく、その修復・保存を提唱した陶芸家の中谷氏によって設立されたのが、カザロン・デ・シャー保…

山本晃輔(当研究所日本特別研究員) 2013年8月3日。東京駅近郊の甲南大学ネットワークキャンパスにおいて人文研日本支部第一回研究会を開催しました。 本研究会は人文研日本支部を周知させるとともに、世代を超えた意見交換を行うことを目的に開催しました。参加者は約30名。ブラジル日本移民研究者だけでなく、企業、団体からも多数ご参加いただきました。 研究会冒頭、人文研栗原理事より、日本支部設置の目的…
当研究所には、70年代から80年代にかけて、その当時コロニアが直面していた諸問題(文化交流・同化・日系社会・二三世問題・婦人・宗教・経済など広範に及ぶ)について、ゼミナール、座談会、インタビューの形で収録した貴重な音源資料(オーラル・ヒストリー)が約240本保存されております。 けれども、これらの資料は月日の経過とともにその劣化が懸念されており、当研究所では、本年度からその全面的なデジタル化を目指…
拙著『半田知雄‐その生涯』で半田氏の出生地を「栃木県宇都宮市」とした件について、以下のように訂正させていただきます。 半田氏の生地については、一九六六年に刊行された『今なお旅路にあり‐ある移民の随想』の略歴では「栃木県宇都宮市に生まれる」となっており、一九七〇年刊行の『移民の生活の歴史』では、「一九〇六年生まれ本籍地栃木県」のみの記載です。しかし、一九八六年に刊行された『ブラジルの移民の生活―…

7月4日、木曜日午後7時より文協ビル9階ブラジル日本移民史料館にて当研究所研究叢書第9号『移民画家・半田知雄 その生涯』の出版記念会が開催されました。 左:田中慎二氏(著者)、右:宮尾顧問記念会には半田氏の遺族や美術関係者を含め、100名以上の方が参加されました。 このイベントを共催したブラジル日本移民史料館が「半田知雄絵画展」を同時開催しています。(8月4日まで) 『移民画家・半田知雄 その生涯…

鈴木正威(サンパウロ人文科学研究所前所長) 本評伝は、その生涯を移民の風雪や哀歓に生きた画家であり文筆家でもあった半田知雄の生活叙事詩である。 筆者は生前親しく半田に私淑した画家・人文研の前理事の田中慎二氏であるが、半田への熱い想いをこめてその日記をもとにライフワークとして書かれたこの評伝は、筆者の誠実な筆致で、半田の朴訥な人柄と後世に遺る事跡をあますところなく伝えている。 半田知雄は、周知…
当研究所では、日本の研究者たちや当団体の活動に関心をもたれる方々との関係強化を図るために日本支部を開設いたしました。 そして、日本支部による第一回目の研究会が計画されていますので、ここにお知らせいたします。 人文研日本支部第1回研究会 日付 2013年8月3日(土)会場 甲南大学ネットワークキャンパス東京 講義室(東京駅日本橋口徒歩1分 サピアタワー10F) アクセス プログラム 13:00 挨拶…
本年度第二回『今昔物語』の開催をご案内します。 ボサノバは今や発祥であるブラジルよりも日本のほうが盛んに奏でられています。50年前にその火付け役をしたのが坂尾さんです。ショーロやサンバ、ボサノバなど、その成り立ちや文化背景をさぐりながら、時のミュージシャンと親交をもったブラジル音楽の第一線とともにあったいわば生き証人。今回は意外なところでブラジル音楽にかかわってきた日本人の知られざる活躍もお話いた…
2013年度通常総会が3月28日、当研究所にて開催されました。総会の席上、2012年度事業報告および2013年度事業計画案が発表されましたので、ここでご紹介いたします。 2012年度事業報告書 1. 組織変革への試み 研究所として会のあり方を考えるため、2011年度には3回シリーズのシンポジウムが開催された。今年度、理事会が新しくなったことに伴い、まず顧問である宮尾進氏との懇談会が6月14日に開か…
日系ブラジル移民は1908年の笠戸丸以来、膨大な文学制作にかかわってきました。プロになった者はごく限られますが、愛好家のサークルが戦前からほぼ途切れることなく活動し、新聞雑誌や同人誌に投稿が続けられています。発表者である細川教授は最近、その歴史を『日系ブラジル移民文学』(みすず書房)にまとめました。この発表ではその内容を要約し、かつ当事者からの意見や体験談の披露も期待されます。 研究例会「ブラジル…