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ブラジル日系移民

ブラジルに於ける日系人口調査報告書-1987・1988-


都市・農村別日系人口の分布


ここでは都市・農村別に日系人口の分布をみることにしよう。その前に本報告書で採用する都市・農村の区分に関して触れておくことにしよう。我々の調査地域はIBGEが国勢調査などを実施する際に、各ムニシピオを地理的に約1.000人が含まれるような地域に便宜的に区分されたセトール(SETOR)を、さらに地理的にいくつかのスビ・セトール(sub-SETOR)に区分した、地域である。IBGEは各セトールが位置する地域を4つの範疇に分けている。即ち、VILA OU CIDADE, URBANA ISOLADA, AGLOMERADO RURAL, RURALである。そして前2者を都市部、後2者を農村部としている。従って、我々の調査地域も上記の4範疇のいずれかに分類され、しかも都市・農村部という範疇に区分することが可能である。即ち、我々の都市・農村の区分はIBGEの規定に基づいているわけである。

表2-8, 2-9はこの基準にそって日系人口の都市・農村別分布を示したものである。これによれば、日系人口の内、その89.98%に相当する1.104.000人が都市部居住者であり、一方農村部居住者人口は全体の10.11%、124.000人であった。1988年の調査時においても、都市・農村部居住の比率に大きな差異は存在していない。


表2-8 都市・農村別日系人口構成-1987-
都市・農村性別不詳合計
都市554.000
(45,16%)
541.000
(41.05%)
8.000
(0,68%)
1.104.000
(89,89%)
農村70.000
(5,72%)
54.000
(4,38%)
-
(0,01%)
124.000
(10,11%)
合計625.000
(50,88%)
595.000
(48,43%)
8.000
(0,69%)
1.280.000
(100,0%)



表2-9 都市・農村別日系人口構成-1987/1988-
都市・農村19871988
都市1.104.00089,89%1.152.00089,88%
農村124.00010,11%128.00010,01%
不詳--1.0000,06%
合計1.228.000100,0%1.280.00099,95%



また、日系人口の都市・農村部別分布状況をブラジル全体と比較したものが表2-10である。これによれば、1980年センサス時のブラジル全体の都市部居住人口の比率は67.59%であり、一方農村部は32.41%となっており、日系人口の都市居住ははるかにブラジル全体をうわまわっている。


表2-10 都市・農村別人口構成比-ブラジルとの比較-
都市・農村ブラジル日系
都市67,8%89,9%
農村32,2%10,0%
合計100,0%99,9%



さらに、この人口分布を1958年の調査結果と比較してみよう。但し、この比較にはある制限が伴う。即ち、1958年時点の都市・農村区分の基準が我々のものとは異なっているのである。1958年にとられた基準は「ムニシピオ当局によって街路に名称づけられている地域を市街地、しからざるところを農村」とするものである。こうした制限を認めた上で、この30年間に於ける日系人口の居住地の変化を追ってみよう。1958年の調査結果によれば、当時、市街地居住人口44.9%、農村居住人口55.1%であった。当時に於いては農村人口が都市部人口を上回っていたのである。しかし、この比率をブラジル全体と比較すると、この分布率は当時のブラジル全体の比率に相応している。従って、この30年間の日系人口の都市移動乃至都市化はブラジル全体スピードをはるかに上回る形で進行してきたと言えるであろう。表2-11はブラジル生れの日系人口をその出生地が都市部であったか、農村部であったかを15歳年齢層別に示したものである。これによれば、30-45歳の年齢層を境に都市部出生者の比率が農村部出生者を上回っていることが了解され、上述の傾向を裏付けている。


表2-11 年齢層ブラジル生れ日系人口の出生地-都市・農村-
(%)
出生地00-1515-3030-4545-6060-不詳合計
ブラジル農村4,3724,0935,1129,456,640,34100,00
ブラジル都市23,3045,8321,988,040,630,22100,00
ブラジル全体14,1935,2928,4118,283,570,29100,03
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